【世間を生きている者】

いかにも世間をしっかりと生きている者は、自分では充実しているかも知れないが肝心なことが分かっておらず、ただ分かった気になっているのである。かと言って、世間に背を向ける者が真理を理解しているとは限らない。

静けさを目指して精進する人であって、理法(ことわり)をこころに知っている人が、ついに正法によって、正法の通りに覚るのである。