【何の興味もない】

真実は最上の飲料であると説かれる。身近かな人に、自分から真実の言葉を語るだけで安心するものである。さらに、他人にも真実の言葉を語るならば不吉なことがない。修行者は、真実の言葉を語れ。それができないときには、せめて沈黙を保て。余計なことを口走るよりも、何も言わないことの方がつねに勝れているからである。

ところで、真実の言葉だから、誰もが理解できるわけではない。むしろ、正しく理解できる人は稀である。修行者が、もし真実の言葉を耳にして、その真意を量りかねたならば、よく吟味して思慮するがよい。たとえば、私の次の言葉の真意を知る人があるだろうか?

 『如来は、弟子が覚ることなど何の興味もない。』