【一つの問いによって】

一つの問いによって、正しい答えを得て、自分だけでなく他の人々をもそれについての理解に導くことになったならば、それは大きな功徳となる。

一つの問いによって、正しい答えを得て、それがたった一つでも悪をとどめる機縁となったならば、それはさらに大いなる功徳となる。

千の善を為すよりも、一つの悪をとどめることの方がすぐれている。それは解脱の因となるからである。

問いによって功徳を積んだ人は、千の生涯を経ても地獄に堕ちることがない。