【公案に取り組む】 目があっても見えていない。耳があっても聞こえていない。それが衆生のありさまである。 公案に取り組み、以て観(=止観)を完成させた人は、目が開き耳が通じる。 一度開いた目は閉じることがない。一度通じた耳は塞がることがない。そうして、ついに真実の真相を見極めるに至る。