【御すること】

人々(衆生)にとって、末那識は重荷のようなものであり、阿頼耶識は劫火の如くである。 
不用意に近づき触れるならば、押しつぶされ、あるいは焼き尽くされてしまうだろう。 

そこで御することが称えられる。 
車を御す人は労なく荷物を目的地まで運び、煩悩の火を吹き消す人は静けさに到達する。 

名称と形態(nama-rupa)とを滅ぼしたならば、円かなやすらぎ(=ニルヴァーナ)に住することができる。