【金剛般若経】

金剛般若経は、難解な経典である。 まるで故意に難解にしているのではないかと思える程だが、この経典を書いた仏はおそらく故意に難解にしているのであろう。

と言うのは、経典は頭で理解してどうにかなるものではなく、経典はこころに理解しなければならないものだからである。 この経典をこころに理解したならば、解脱が起きるであろう。 そのとき初めて、金剛般若経は理解されたのである。

修行者は、頭で分かった気になる愚を犯してはならない。 しかしもちろん、闇雲であっては話にならない。 こころに道を見い出して、解脱せよ。