【無上道】

人が一度無上道に入ったならば、かれ(彼女)はもう道を逸れることがない。 それゆえに、無上道は<無上道>と名づけられる。

無上道は、それがすべての道の最上のものであるというだけで無上道となるのではない。 無上道は、目的地に至るまで決して迷うことの無い道であるゆえに無上道と呼ばれるのである。

また、無上道はその歩みを決して邪魔されることが無い道であるゆえに無上道と呼ばれる。 邪魔されてもそれが気にならないから無上道なのではない。 最初から最後まで決して邪魔が入ることがないゆえに無上道なのである。

こころある人は、無上道に入り、歩み行きて、この円かなやすらぎ(=ニルヴァーナ)へと到達せよ。