【無上の楽しみ】

いかなる超越者(超越的存在)をも奉じることがなく依拠することのない人は、宗教を離れついに妄執を捨て去る。 妄執を捨て去った人は、いかなる事態に遭遇しようともたじろがず、何を見聞きしても心が動じることが無い。 かれは、現在のことについても未来のことについても憂うることがない。

心が健全で憂うることのなくなった人は、つねなる安らぎに住している。 このつねなる安らぎ(=ニルヴァーナ)こそ無上の楽しみであると知られるものである。

それゆえに、聡明な人はこの無上の楽しみを知って住する人となれ。