【聖求経】

釈尊の原始経典(中阿含経-聖求経)には、次の言葉が見られる。

● 「修行僧たちよ、何が”非聖求”であるか。 修行僧たちよ、ここに一人の者がいて、みずから生けるものの存在にして生けるもののみを求め、自ら老いるものの存在にして老いるもののみを求め、みずから病むもの...みずから死ぬもの...みずから憂いるもの...みずから染汚せるものの存在にして染汚せるもののみを求める。 {これが”非聖求”である}」

「修行僧たちよ、何が”聖求”であるか。 修行僧たちよ、ここに一人の者がいて、みずから生けるものの存在にして生けるものの過患を知り、無生・無上・安穏のニルヴァーナを求める。 みずから老いるものの存在にして老いるものの過患を知り、不老・無上・安穏のニルヴァーナを求める。 みずから病むものの存在にして...無病・無上・安穏のニルヴァーナを求める。 みずから死ぬものの存在にして...不死・無上・安穏のニルヴァーナを求める。 みずから憂いるものの存在にして...無憂・無上・安穏のニルヴァーナを求める。 みずから染汚せるものの存在にして...無染汚・無上・安穏のニルヴァーナを求める。 修行僧たちよ。 これが”聖求”である。」