【潔い】

心中を正直に表明するから潔いのではない。それによって汚れた見解が清くなることはなく、邪さがまっすぐになることもなく、悪が善に転じることもない。

心中を告白することがなくても、行為を慎しみ、自らの行為の顛末と帰趨とを見極めて、以って省察の糧と為し、(見事に)心を矯めてこそ潔いと言われる。