【極悪】

極悪と言うと、どうしてもおどろおどろしいものを想像しがちである。しかしながら、本当の極悪は、艶かしいものである。もしも立場が逆ならば、すぐに解決 するだろう。ところが、立場を逆転しなくても、そのままで解決の道が見い出され得る。それが得るべき「その表象」である。

自分が極悪の虜ならば、相手も極悪である。しかしながら、自分が大いなる善に立脚すれば、相手もまた善となる。ここにおいて、一つの大事の解決を見ることになる。ここにおいて、修行者はニルヴァーナに近づく。