【如来が生きていく糧】

如来は仕事をして収入を得るということができない。 釈尊の原始経典にあるように、法を体現したことの対価として利益を得る生き方はできないからである。 曰く

 『いかなることにもあくせくするな。 他人の従者となるな。 他人に依存して生活するな。 法による商人として暮らすな。』(ウダーナヴァルガ;感興の言葉 【第一三章 尊敬】−7)

これはもろもろの如来の決まりである。 決まりがあるゆえに、如来はそのように生きるのである。

それでも入滅までは生きていかなければならない。 生きていくためには最低限度の収入は必要である。 ではどうするのか? この問いには、次のように答えなければならない。

 『如来が生きていくための糧は必ず与えられる。 それを保証する根底のものを説明することはできないが、必ずそのようになるであろう。』 その保証の根拠をさらに問われたならば次のように答えることになる。 『いまだかつて如来が生きていく糧に苦労した話を聞いたことがない。 それゆえに私(SRKWブッダ)もそのことで困ることはないであろう。』

そしてこのことはこれから世に出現する如来たちにも同様にあて嵌まるべきことである。 未来の如来たちも生きていく糧に困ることはないであろう。 もしもそうでなければ、この一なる道(=仏道)を人々に説き解脱を勧めることなど思いもよらないこととなるからである。