【依存して保たれた身体によって】

人は、食料に依存しなければ生きていくことが(身体を保つことが)できない。
人は、意識に依存しなければ生きていくことが(身体を保つことが)できない。
人は、思考に依存しなければ生きていくことが(身体を保つことが)できない。
人は、接触に依存しなければ生きていくことが(身体を保つことが)できない。

人は、これらに依存して身体を保ち、その上でついに智慧を見い出して解脱するのである。

依存することそれ自体は、覚りの障碍とはならない。 しかしながら、依存して保った身体で悪を為すならばそれでは覚りは遠いこととなる。

こころある人は、保たれた身体が滅びないうちに真実の真相を見い出して苦の因を見極め、以て一切の苦悩の滅を為し遂げよ。