【難所】

ある人々にとって、覚りの道は険しいものである。 そこには種々さまざまな難所があるからである。 その中でも、最大の難所が次のものである。

 『他ならぬ自分が仏になれるのであるということを信じることができるかどうか』

たとえ勘違いであってもこれを心から信じることが出来たならば、その人は間違いなく峠を越えたのである。