【知ろうと熱望すべき真実とは何か】

真実を知ろうと熱望する人は、ついに解脱して円かなやすらぎ(=ニルヴァーナ)へと至る。 これが、人の覚りの道の全貌である。

しかし、知ろうと熱望すべき真実とは何であるか? その問いには、具体的には次のように答えなければならない。

・ 仏(=覚者)とはどのような人であるか
・ 覚りとはどのような境地であるか
・ そもそも智慧(=仏智)とは何か
・ やさしいとは何か
・ なぜ喜ばせることよりも悲しませないことの方がすぐれているのか
・ 衆生とはどのような存在であるか
・ 世の悲惨なありさまから離れるとはどういうことであるか
・ 他ならぬ自分自身に依拠するとはどういうことであるか
・ しあわせとは何か

もろもろの如来は、これらのことがらの真実を知ろうと熱望してまさしく真実を知り究め、ついに究極の境地(=ニルヴァーナ)へと至ったのである。 それゆえに、こころある人は、自ら修学して人と世の真実を知り明らめよ。